吉永氏の行政書士事務所のホームページに「主に中国人および日本人の入国管理に関する業務を行う」と書いてありますが、日本人の出国時に必要とされる入国管理の手続きは扱っていないようです。(そもそも、日本人が出国する際に手続きが必要ではないし、海外長期滞在する時にも、滞在国によって入管手続きが違います。)
現在、この事務所はブレイングループ(Brain Group)に統合されています。グループ内には、不動産会社、内装会社、不動産登記や法人登記を担当する司法書士事務所、人材紹介会社、税務申告を行う会計事務所があり、グループの大半の法人は主に中国人に関連するビジネスに従事しているようです。
また、吉永氏が参加した「上海海外不動産移住留学展覧会」のホームページでは、「500万円を投資すれば1年で『日本のグリーンカード』(永住権)が取得可能」と紹介しています。
これはあくまでも推測にすぎませんが、次のような可能性も考えらます。
「イミグレーションのプロ」である吉永氏が500万円を用意した人に対して経営管理ビザの取得手続きを行い、同グループの不動産会社に中古住宅の買い付けを依頼します。その後、グループ内の司法書士に不動産の登記および法人設立の手続きを委ね、内装会社に中古物件のリフォームを依頼した後、人材紹介会社に運営業務を委託します。500万円を出資した中国人自身はほとんど何もする必要なく、ただ医療を含めた日本のほぼすべての福利厚生を享受できます。1年後にビザの更新時期が近付くと、グループ内の会計事務所が法人の決算書を作成し、それを吉永氏に提出した後、吉永氏が再度ビザの更新申請を行います。
改めて申し上げますが、これはあくまでも私の推測にすぎませんが、このように中国人の世話に徹してくれている人が、日本を愛し、日本人を守ろうとすると思うでしょうか?少なくとも私はそうは思いません。